マンション売却 税金 第9回:マンション売却による確定申告に必要な添付資料

第8回では確定申告とはどういうものか、
また確定申告をすることでマンションを売却したときにかかる税金が有利になることなどを解説しました。

また、もし確定申告をしなかった場合、
申告漏れによる税金の追徴や、
本来受けられるはずだった損失による減税が受けられなくなる
可能性があることもわかりましたね。

ですので、マンションを売却した年にかかる確定申告は
しっかりとしておきたいものです。

第9回では、漏れなく確実な確定申告ができるよう、
事前に準備しておく提出資料を解説していきたいと思います。

※下記の内容は2016年12月末時点のものです。
法令等の変更により書き方や提出資料などが変わっている可能性もありますので、
必ず国税庁HPや税理士等の専門家への確認をしてください。

事前に準備しておく必須の資料

ここからは準備しておく資料を1つずつお伝えしていきますが、
これらの資料全てに共通することがあります。

それは、『全ての資料は申告書の数字を証明するために添付する』ということです。

考えてみれば当たり前のことですが、
いざ準備したり申告書を書いたりしているとごちゃごちゃしてきて、
意外に添付資料の目的を忘れてしまうもの。

ですので、ここに書いてあることを鵜呑みにするだけでなく、
実際に申告書を書いてみたとき
その数字を証明する書類はちゃんとあるのか確認しながら進めてくださいね。

では本題の必要書類について説明していきます。

1.給与の源泉徴収票

第8回でも少し触れましたが、
勤務先が1月始めに渡してくれる給与の源泉徴収票が必要となります。

これは確定申告書に給与所得を書く必要があり、
その証明書類として源泉徴収票が一番適しているためです。

特にマンション売却で損失が出た場合、
この給与所得から損失分を相殺できる可能性が十分にありますので、
忘れずに準備しておきましょう。

もし1月中旬になっても勤務先からもらっていない場合は、
経理や総務の担当者に発行してもらうようお願いしてください。

2.マンション売却時の書類

マンション売却にかかる税金を計算するには
売却額を知ることが必要ですので、
もちろんそれを証明する資料が必須となります。

具体的な証明資料としては

売買契約書
 マンションを売却したときに交わす契約内容を証明する書類です。
 売却金額が明記されている部分は必ずコピーしましょう。

売買代金の受領証
 いわゆる領収証です。コピーでも可能ですが、原本は破棄せず保存しておきましょう。

固定資産税清算書
 売主と買主の固定資産税負担割合が明記された書類です。
 売却時に双方合意のもと作成していると思いますので、忘れずに準備しましょう。

売却時の費用を証明する書類
 仲介手数料の支払証明(領収証)他売却時にかかった費用を証明できる書類です。

があります。

ほぼ全ての資料は売却契約時にもらっているかと思います。
もし紛失したり発行されていない場合は、仲介業者などへ早めに問い合わせましょう。

3.売却したマンションの全部事項証明書

全部事項証明書とはマンションの持ち主や内容を公的に証明する書類で、
3,000万円の特別控除等を使わない場合は添付する必要があります。

売却したマンションを管轄している地域の法務局で取り寄せることができますので、
早めに取得しておきましょう。

確定申告は2月16日~3月15日の間に受付をしていますが、
2月に入ってから必要書類を集めていたら間に合いません。

また、売却時の状況によりここであげている以外の書類が必要になる場合があります。

確実なのは税務署に必要な書類を問い合わせること。
2月に入ると混雑してきますので、
できれば1月中に必要書類の確認と準備をしておいたほうがいいでしょう。

状況によって準備が必要な資料

1.除票住民票(居住期間10年以上が条件の特例を適用する場合)

除票住民票とは引越したときに住民登録が抹消された際、
いつからいつまで住んでいたかを証明する公的な書類です。

『マンション売却による損失の合算・繰越』や
『買い替えによる損失・利益の繰越』など
居住期間が10年以上あったことを証明する資料として使います。

除票住民票は売却したマンションのあった市町村で発行してもらうことができます。

2.ローン残高の証明書(ローン残高が関わる特例を適用する場合)

『マンション売却による損失の合算・繰越』など、
特例の適用条件にローン残高が関わる際に必要となります。

こちらは年末調整で毎年請求されている方も多いかと思いますので、
同様に借入先の金融機関から入手しましょう。

3.マンション購入時の書類(購入の事実を証明しなければならない特例で必要)

『マンション買い替え時の利益の繰越』など、
買い替えによる特例を使う際に必要となります。

内容は売却時と同じです。

売買契約書
 マンションを購入したときに交わす契約内容を証明する書類です。
 購入金額が明記されている部分は必ずコピーしましょう。

売買代金の受領証
 いわゆる領収証です。コピーでも可能ですが、原本は破棄せず保存しておきましょう。

固定資産税清算書
 売主と買主の固定資産税負担割合が明記された書類です。
 購入時に双方合意のもと作成していると思いますので、忘れずに準備しましょう。

購入時の費用を証明する書類
 仲介手数料の支払証明(領収証)他購入時にかかった費用を証明できる書類です。

があります。

売却方法によっては集める資料の量がかなり多くなりますので、
1つずつしっかりと準備しましょう

まとめ

確定申告の際に必須の資料
 『源泉徴収票』『マンション売却時の書類』『売却したマンションの全部事項証明書』

売却による損失の合算、繰越等を使いたい場合に追加する資料は
 『除票住民票』『ローン残高証明書』等

買い替えによる損失、利益の繰越などを使いたい場合は、
さらに 『マンション購入時の書類』

必須の資料を集めるだけでも大変ですし、
売却や買い替えの特例を使う場合、
追加資料収集の作業に時間がかかることもあります。

また、特例によってはこの他にも細かい資料が必要となる場合がありますので、
年明けに一度税務署へ適用したい特例とその際に必要な資料を確認するといいでしょう。

第10回では具体的な確定申告書の書き方について解説していきます。

マンション売却 税金➡第10回:具体的な確定申告書の書き方